農林漁業者向け経営継続補助金(新型コロナ対策その13)

第2次補正予算で新設された「農林漁業者向け経営継続補助金」について、農林水産省の担当者(経営局 経営政策課)から話を聞きました。

新型コロナウイルス感染症対策で、販路開拓や機械化・省力化に取組んだ農林漁業者(個人・法人)に対して、最大150万円(補助率3/4)を補助する制度です。

農協、漁協、森林組合などの支援機関からのアドバイスを受けることが条件ですが、売上の減少の有無は問いません。

第1次の受付期間は6月下旬から7月下旬までの予定で、その後、予算が余れば、第2次、第3次と受け付ける予定です。

実際に補助金が支給されるのは、補助事業の実施終了後、来年2月~3月になり、補助金150万円を受けるためには、自己資金(持ち出し)が33万円必要となります。

予算額は200億円で、150万円(上限額)の支給を想定すると、約1.3万件が支給される計算になります。

なお、この補助金は、経済産業省の「持続化給付金」や「持続化補助金」と併わせて受給することも可能です。

以下、この補助金の制度の詳細です。

農林漁業者向け経営継続補助金

目的

感染拡大防止対策を行いつつ、販路回復・開拓や事業継続・転換のための機械・設備の導入や人手不足解消の取組を総合的に支援

対象者

農林漁業者(個人・法人)※常時従業員数が20人以下のもの
(農事組合法人、社会福祉法人、一般社団・公益社団法人、NPO法人、農業法人、協同組合等)

補助額

  1. 経営継続に関する取組の経費 3/4(上限額100万円)
  2. 感染拡大防止に関する取組の経費 10/10(上限50万円)

補助対象経費

5月14日~12月31日までに支払いが完了した以下の経費

  1. 経営継続に関する取組の経費(機械装置費、広報費、展示会出展費、旅費、開発・取得費、雑役務費、借料、謝礼金、設備処分費、委託費、外注費等)
  2. 感染拡大防止に関する取組の経費(消毒費用、マスク費用、清掃費用、飛沫対策費用、換気費用、PR費用等)

補助要件

  • 農協、漁協、森林組合等の「経営支援機関」による計画作成・申請から実施までの伴走支援を受けること
  • 補助対象経費の1/6以上を「接触機会を減らす生産・販売へ転換する(省力化機械の導入、広いスペースの確保、ネット・無人販売)」又は「感染時の業務継続体制の構築(人員削減に対応した事業計画の策定、テレビ会議システムの導入等)に充てること

スケジュール

  • 6月下旬から申請受付開始、7月下旬に第1回締切を予定(第2回、第3回の募集も予定しているが、予算額200億円が無くなり次第終了)
  • 8月~9月上旬に第1回採択(補助金交付決定)を予定
  • 来年1月末に「支援機関」の確認を受け、実績報告書を提出した後、補助金が支給される

農林水産省のHPに詳しい「募集要項」の他、「動画解説」「Q&A」などがありますのでご参照ください。
経営継続補助金:農林水産省

この制度に関するご質問やご意見・ご要望などがあれば、農林水産省に確認しますので、私(takai@takaitakashi.com)までご連絡ください。結果は必要に応じて皆さんにも情報共有いたします。

第2次補正予算で新設された「農林漁業者向け経営継続補助金」について、農林水産省の担当者(経営局 経営政策課)から話を聞きました 農林漁業者向け経営継続補助金(新型コロナ対策その13)資料

引用・参考・出典

【出典記事】
たたかい日記:農林漁業者向け経営継続補助金(新型コロナ対策その13) - 高井崇志(タカイタカシ) | 選挙ドットコム