文化芸術活動継続補助金(新型コロナ対策その12)

第二次補正予算に盛り込まれた「文化芸術活動継続補助金」について、文部科学省の担当者(文化庁 学校芸術教育室)から話を聞きました。

この補助金は、(1)フリーランス向け(2)小規模団体向け(3)中・大規模団体向けの3つに大別されます。

文化芸術活動継続補助金

(1)フリーランス向け

  • プロのフリーランスの実演家、技術スタッフ等を対象に、稽古場の確保、研修資料の購入、調査・政策準備等にかかった費用の3分の2を支給(上限は20万円)
  • より発展的な取組み(動画収録・配信やICTを活用した公演など)に対しては、補助率を4分の3(上限は150万円)に引上げる
  • 郵送叉はオンラインによる簡易な申請手続きと審査で1~2週間程度で支給する予定
  • 予算額は200億円で、5~10万人のフリーランスへの支給を想定

(2)小規模団体向け

  • 観客の回復・開拓、活動の継続・再開のための公演・制作、経営の近代化、コロナ感染症に対応する新たな公演の企画等にかかる活動費の3分の2を支給(上限は150万円)
  • 複数のフリーランスの連携による共同事業でも応募可(10人で連携すれば150万円×10人=1500万円まで可)
  • 予算額は200億円で、1000~1500団体への支給を想定

(3)中・大規模団体向け(小規模団体も応募可)

  • コロナ後を見据えた新たな市場開拓・事業構造改革の取組み(舞台裏ツアー・役者との交流などの体験コンテンツの開発、教育用独自演目の開発等)の4分の3を支援
  • 支援対象は7分野(音楽、舞踏、演劇、伝統芸能、大衆芸能、映画、メディア芸術)の団体を想定
  • 予算額は50億円で、1団体150~2500万円の事業を支援し、200~300団体への支給を想定

(1)~(3)のいずれも、日本芸術振興会を申請窓口とし、申請受付は7月前半となる予定。募集要項の詳細は現在検討中で、6月末~7月初めに公表予定

2月26日以降の活動が対象となり、活動内容、活動経費の領収書、これまでの活動実績等を添付して申請してもらう予定。

これまでの活動実績を見て、プロであるか否かを、芸団協(日本芸能実演家団体協議会)に審査してもらうことを検討中。

この制度に関するご質問やご意見・ご要望などがあれば、文部科学省に確認しますので、私(takai@takaitakashi.com)までご連絡ください。結果は必要に応じて皆さんにも情報共有いたします。

(※)文化庁:文化芸術関係者に対する支援情報窓口
新型コロナウイルスの影響を受ける文化芸術関係者に対する支援情報窓口 | 文化庁

第二次補正予算に盛り込まれた「文化芸術活動継続補助金」について、文部科学省の担当者(文化庁 学校芸術教育室)から話を聞きました

引用・参考・出典

【出典記事】
たたかい日記:文化芸術活動継続補助金(新型コロナ対策その12) - 高井崇志(タカイタカシ) | 選挙ドットコム