学生支援緊急給付金(新型コロナ対策その6)

「学生支援緊急給付金」について、文部科学省の担当者(高等教育局 学生・留学生課)から話を聞きました。

この給付金は、国公私立大(大学院含む)・短大・高専・専門学校(日本語教育機関含む)の学生のうち、家庭から自立した学生(原則として自宅外生)が、コロナ禍の影響で、アルバイトができず「学びの継続」が難しい場合に、

「住民税非課税世帯(※)の学生に20万円」
「上記以外の学生に10万円」

が支給されます。
(※)住民税非課税世帯の年収は、概ね「3人世帯:200万円以下」、「4人世帯:250万円以下」(金額は地域によって異なる)

支給要件は以下の6つ

① 家庭からの多額な仕送り(年150万円が目安)がない
② 原則として自宅外で生活
③ 生活費・学費に占めるアルバイト収入の割合が高い
④ 家庭からの追加支援が期待できない
⑤ アルバイト収入が前月比50%以上減少
⑥ 既存の支援制度(修学支援新制度、奨学金制度等)を活用している

ですが、①~⑥全てを満たす必要はなく、あくまでも目安であり、審査は大学等に委ねられています。各大学等に割り当てられた採択数の中で、申請数を見ながらそれぞれの大学等が決定することになります。

学生は所定の申請書に記入して、必要書類(アパート等の賃貸契約書、アルバイト先からの給与明細等)と誓約書(虚偽の申請を行った場合は返金する)を大学等の事務局(学生課)へ申請を行ってください。

申請は郵送又は持参が原則ですが、一部の大学等ではLINEでの申請も受け付けています。

6月19日を第一次選考とし、約7割はここで決める予定で、残り3割は引き続き申請を受付ける予定です。

予算額は530億円で、対象となる学生は43万人を想定(全国の大学等の学生370万人の約12%)していますが、予備費を活用した施策であり、今後、更に増やすか否かは、申請状況を見ながら検討することにしています。

文部科学省のQ&Aでは、
「②は自宅生でも経済的に自立していれば可」
「⑤はアルバイト予定がなくなったケースも可」
といった例外が書かれており、要件だけを見てあきらめずに、まずは大学等の事務局(学生課)に相談することをお勧めします。

(※)「学生支援緊急給付金」に関するQ&A
「学びの継続」のための『学生支援緊急給付金』に関するQ&A(令和2年5月22日公表)(PDF)

なお、⑥の「修学支援新制度」とは、本年4月からスタートしたいわゆる「高等教育無償化(低所得世帯に対しての授業料無料化や無利子奨学金)」であり、この制度の活用があまり進んでいないため、この際、この制度の活用を勧めることも併せて考えています。

この制度に関するご質問やご意見・ご要望があれば、文部科学省に確認しますので、私(takai@takaitakashi.com)までご連絡ください。結果は必要に応じて皆さんにも情報共有させていただきます。

※文部科学省のHP
「学びの継続」のための『学生支援緊急給付金』 ~ 学びの継続給付金 ~:文部科学省

学生支援緊急給付金(新型コロナ対策その6)資料1 学生支援緊急給付金(新型コロナ対策その6)資料2

引用・参考・出典

【出典記事】
たたかい日記:新型コロナ対策その6(学生支援緊急給付金) - 高井崇志(タカイタカシ) | 選挙ドットコム