「国会は一年中開くべき」 私の昔からの持論だ
「国会は一年中開くべき」私の昔からの持論だ。国会に会期があるため、会期末になると日程闘争が起こり、今回の安保法制のように、強行採決だ、牛歩だ、ということが起こる。会期など無くせば、こういうくだらないことは起こらない。
そもそも、税金からこれだけの給与をいただいている国会議員が、何ヶ月も国会を閉会し、休む方がおかしい。国会が開いていようと閉じていようと、世の中は常に動いている。今だって、TPP、軽減税率、原発再稼動、沖縄基地問題、南シナ海への中国進出等々国会で議論しなければならない課題は山積している。国会議員が休んでいる場合ではない。
一年中国会を開く「通年国会」が理想だが、そのためには憲法改正が必要となる。しかし、憲法改正しなくても、実質的な通年国会は可能だ。韓国では、我が国と同じように「国会議員4分の1の要求があれば、臨時国会を開かなければならない」との規定があり、これにより、事実上一年中国会(臨時国会)が開かれている。
しかし、安倍政権は、4分の1以上の国会議員の要求があるのに(我々野党は10月21日に憲法53条の規定に基づき、衆参両院議長に臨時国会召集を求めている)、臨時国会を開かない方針だ。「憲法には、いつまでに開かなければならないとは書いていない」というのが理由だそうだ。
このようなことでは、憲法53条は無意味となってしまう。しかも、自民党は野党時代に、憲法53条に「20日以内に召集する」という文言を加える憲法改正草案を出している。自らが与党になった途端に、「開かなくてもいい」と言うのは、ご都合主義としか言いようがない。
今からでも遅くはない。一日も早く、臨時国会を開くべきである。
そしてこれを機に、我々野党も4分の1以上の議員を集め、常に臨時国会の開催を要求し続け、「事実上の通年国会」を実現すべきである。