「閉会中審査」といって、国会閉会中でも必要があれば委員会を開くことができます

相変わらず臨時国会は開かれないのですが、「閉会中審査」といって、国会閉会中でも必要があれば委員会を開くことができます。我々野党からの強い要求により、ようやく委員会が開かれることになりました。

本日は、「TPP」について、内閣委員会と農林水産委員会の合同審査会が行われ、維新の党を代表して質問に立ちました。

冒頭、「憲法に基づき、4分の1以上の議員の要求があるにも関わらず、臨時国会が開かれないことは明白な憲法違反であり、言語道断だ。」と申し上げ、強く抗議しました。加えて、10月7日に内閣改造が行われ、多くの新任大臣が就任したにも関わらず、2ヶ月経っても所信表明が行われていないことも問題視しました。過去10年間の国会議事録を調べたのですが、内閣改造で大臣が替わったにも関わらず、大臣所信表明がなかったのは最長で2ヶ月でした。このまま臨時国会が開かれないと、3ヶ月以上、新任大臣の所信を聞かずに政治が行われるという異常事態であることを指摘し、「臨時国会を開くべき」と重ねて主張しました。

本日の議題は「TPP」で、著作権分野で懸念事項がたくさんある(保護期間の50年→70年への延長、著作権侵害罪の非親告罪化、法定損害賠償制度等)のですが、国民的関心事である「一億総活躍社会」と「マイナンバー」についての質疑のチャンスがないため、今日はこちらを優先して質問しました。

「一億総活躍社会」については、

① 介護や保育の分野では、施設整備よりも人材確保が急務。介護士・保育士の賃金は全産業平均より10万円以上安く、重労働を強いられており、なり手がいない。いつまでにどのように待遇改善に取組むのか。

② 「保育園のIT化」は評価するが、150以上の保育園を回った経験から、保育園の最大の課題は、保育士と親とのコミュニケーション。未だに「電話」と「紙の連絡帳」を使っているが、スマホを活用すべき。

③ 「不妊治療助成の拡充」は評価するが、2年前に助成回数の制限(10回→6回)や対象年齢の制限(43歳未満)を設け、縮小したばかり。「看板に偽りあり」とならないよう、2年前の助成制度を上回るものにして欲しい。

という3点を質問しました。

「マイナンバー」については、

① 通知カードの配達が予定より大幅に遅れ、郵便局が謝罪に追われているが、明らかに計画に無理があり、郵便局の責任ではない。政府はどのように計画を立てたのか。

② 来年1月から制度がスタートするが、実際に「個人番号カード」を受け取れるのはいつ頃か?(「早くて1月中旬。遅ければ2月中旬」という回答でした。)

③ デメリットばかりが強調されているマイナンバーだが、政府はもっとメリット(税の公平性確保により、税収が○○円増える等)をPRすべき。

という3点を質問しました。

30分ではとても時間が足りません。引き続き、臨時国会の開催(百歩譲って「閉会中審査」の開催)を強く求めてゆきます。