【欧州出張報告その12(ベルンモビル社)】
【欧州出張報告その12(ベルンモビル社)】
ベルン州の公共交通の7割を担う「ベルンモビル社」を訪問し、「自動走行バス」について話を伺いました。
ベルンモビル社はベルン州が100%出資する第三セクターで、州が総事業費の25%を負担しています。
現在、スイス国内7地域で自動走行バスが実用化されており、ベルンモビル社も本年7月から1台運行を開始。未だコストが高い(1台4400万円)が、今後、グーグル等の巨大IT企業の参入もあり得るため、それに対抗するノウハウを蓄積するためにサービスを開始したとのこと。
自動走行バスは1、7kmの路線を平日9~17時まで運行(1日7往復・平均50~70名が乗車・運賃は無料)。8人乗りだが、ウィーン条約により必ず一人乗務員が乗車する必要があります。車にはカメラやセンサーを搭載し、道路情報を蓄積することにねらいがあるそうです。
いずれは州内23路線すべてに導入したいが、技術的にも人材的にも規制の面でもまだ数年はかかりそうとのこと。
自動走行は、スイスは世界的にも進んでいたが、近年はシンガポールやドバイが進んでおり、遅れないように連邦政府とも連携して取り組んでゆきたいとのことでした。