貧農の言葉はいつも正しい

政治の師と仰ぐ江田五月元参議院議長の告別式に参列しました。

家族葬にも関わらず200名超が参列され、菅元首相、枝野代表、福山幹事長も参列されました。

中学校から無二の親友の河原昭文後援会長の弔辞にも涙が止まりませんでしたが、なんといっても喪主の江田京子夫人の挨拶は圧巻でした。

時に笑いを交えながら笑顔で江田五月さんの生涯を振り返られ、特に病気療養中にようやく二人でゆっくり過ごせた時の様子を「江田は子供の頃百人一首が得意だったみたいで、二人で下の句から上の句を当てるゲームを毎日やって楽しみました」と嬉しそうに語られました。

私は江田五月さんの秘書を半年ほど勤めましたが、江田さんは移動の車の中でしょっちゅう京子夫人に電話をして、「今〇〇さんの家を訪問したらこんな話があったよ」「今日の昼ご飯は〇〇を食べた」とか、他愛もないことを報告してました。本当に仲の良い夫婦でした。

そんな京子さんが最後にこんなエピソードを話してくれました。

「先月、これが最後の遠出になったのですが、赤磐市熊山町に父江田三郎の碑を見せたいと言って連れていかれました。江田三郎は農民運動を一生懸命やっていたのですが、その碑には『貧農の言葉はいつも正しい』とありました。江田は常に弱い立場に置かれている方のことを考え続けた政治家でした。今もコロナ禍で苦しむ方々が増えています。そういう方々を救いたかったのだと思います」

京子さんが笑顔でこのエピソードを話している間、涙が止まりませんでした。

私が今取り組んでいることを江田五月さんもめざしておられたのだ。自分のやるべき仕事はやはりこれしかない。改めて確信しました。

「貧農の言葉はいつも正しい」

最後にこんな素晴らしい言葉を残してくださった江田五月さん京子さんに心から感謝し、お二人に恥じない政治家になれるようこれからも日々精進してまいります。