政府ヒアリング その32「補正予算(国土交通省)」

政府ヒアリング その32「補正予算(国土交通省)」

今回の補正予算で、国土交通省は、西日本豪雨災害に2066億円、北海道胆振東部地震に767億円、その他の災害(大阪北部地震・台風21号等)に561億円を計上しています。

これとは別に西日本豪雨災害については、既に600億円の予備費を活用しています。

「予備費と補正予算の違いは何か?」と尋ねたところ、

「予備費は緊急性の高いものを措置しました」との答え。

しかし、その内容をよく聞いてみると、ほとんどが国直轄事業(国道や国管理の一級河川の災害復旧)でした。

「国道や一級河川の復旧事業の緊急性が高く、県道や二級河川は後回しでもいいのか?」

と尋ねると答えに窮していました。

被災自治体は、厳しい財政状況の中で、知恵を絞って財源をひねり出し対応に当たっています。一方で国は簡単に予備費を使って対応しています。

「やはり一刻も早く、自治体が使うことができる補正予算を成立させなければいけなかったのだ」

と改めて痛感しました。