伊東香織倉敷市長が会長を務める「中国治水期成同盟会連合会」が主催する「直轄河川の治水に関する意見交換会」に出席しました。
伊東香織倉敷市長が会長を務める「中国治水期成同盟会連合会」が主催する「直轄河川の治水に関する意見交換会」に出席しました。
中国5県から30を超える市町村の首長や議長が上京され、国土交通省からも水管理・国土保全局長や中国地方整備局長等が出席し、中国地方選出の国会議員も与野党を超えて20名以上が集まりました。
他の国会議員の多くは、ダムの増強や河川予算の増額などを主張していましたが、私からは具体的な改善策として以下の3点を申し上げました。
① 河道掘削と樹木伐採にもっと力を入れるべき。国土交通省はあまり効果がないと言うが、多くの河川工学の専門家が効果を認めている。伐採した樹木を民間に活用してもらうなどの知恵を絞ることにより(滋賀県方式)、予算も低く抑えられる。高梁川も県管理部分は補正予算で伐採が決まっているが、国管理部分は未だ計画がない。一日も早く予算を付けて実行すべき。
② ダムの運用に課題があった。高梁川水系には11のダムがあるが、県と民間(中国電力)が管理するダムが連携できていなかった。特に、民間が管理するダムに対して、国は河川法52条に基づいて洪水調節を指示できることになっているのにこれまで一回も発動したことがない。洪水の恐れがある場合には躊躇せず発動すべき。
③ 避難勧告・指示を出す市町村長をもっとフォローすべき。気象庁が市町村長に連絡したのは大雨特別警報を出す2分前。ダムの放流情報もFAXで五月雨式に流すだけ。重要な判断を下さなければならない市町村長に対してもう少し適時適切なアドバイスをする体制を作ってほしい。