中国・香港政府へ断固抗議する「周庭さんらを即時釈放せよ」
香港の周庭(アグネス・チョウ)さんが禁錮10ヵ月の実刑判決を受けた。
2日前に中谷元(自民)、山尾志桜里(国民民主)両衆議院議員が共同代表の「対中政策に関する国会議員連盟(JPAC)」が開かれ、中国・香港政府に対して強く抗議しようと申し合わせたのだが、「最悪の判決」が出てしまった。
この日は「香港から市民参加の政治を考える自治体議員連盟(ポメロ)」からも参加して頂き、また、覆面までして在日香港人の方から、現地の最新情報を報告して頂いた。
「昨年6月からの民主化運動による逮捕者は1万人を超えた。黄之鋒(ジョシュア・ウォン)氏は、拘留中24時間電気つけっぱなしの部屋で、血圧を4時間おきに測られ一睡もできない状態だった。裁判官も警察寄りの判決ばかりで、香港の司法制度はもはや公平公正とは言えない」
などの現状が報告された。
また、香港に詳しい大学教授からは
「裁判所も既に中国政府にコントロールされている。周庭さんらにはおそらく見せしめで重い判決が出るだろう。周庭さんは、日本は人権を守る国だと信じ、日本での発信を続けてきたのだ。周庭さんを救うことができるのは日本しかない。国会議員は声を上げてほしい」
と切実に訴えらた。
在日香港人の方が最後に言われた
「アジア最大の民主国家である日本は傍観者でいるべきではない。人権を守る姿勢を見せ、確実な行動を取るべきだ。人権法の推進をお願いします」
との言葉が胸に突き刺さった。
「人権法」すなわち「マグニツキー法」は、既に国民民主党内の手続は終わっており、各党の手続を待つばかり。今国会を延長して成立させるべきだ。
国会での決議ができないならば、せめて一人一人の国会議員が声を上げるべきだ。
「周庭さんらへの判決は不当であり、即時釈放を求める」