小田川決壊の現地視察 その②~川底の浚せつ、樹木の伐採
小田川決壊の現地視察 その②~川底の浚せつ、樹木の伐採
日本を代表する河川工学・治水対策の大家から、
「ダムによる治水対策には限界がある。堤防を強化するとともに、川底の土砂を掘り出す浚せつと、川の流れを阻害する樹木の伐採が効果的。」
と指摘されました。
国土交通省は「川底の浚せつや樹木の伐採の効果は低い」と言いますが、大家は「浚せつや伐採で2~3割の水位が変わる」と指摘します。
真備町の住民によると、「小田川は中州に生えた樹木がジャングルのように生い茂り、高梁川と小田川の合流地点は樹木のせいで逆流していた」そうで、動画も見せてもらいました。
今はその樹木はきれいに伐採されていますが、住民からは「災害が起こってから、急に伐採を始めたのも怪しい」と言われています。
前滋賀県知事の嘉田由紀子さんは、
「樹木の伐採には確かにコストがかかる。中でも一番コストがかかるのが、切った木を処分するコスト。私が知事の時には、切った木をバイオマスの燃料などに使う企業に無料で提供していた。」
との話を教えてくれました。
何事もトップのリーダーシップ一つだなと思わずにいられません。
※その③、その④に続きます。