【欧州出張報告その17(バルセロナ市役所)】
【欧州出張報告その17(バルセロナ市役所)】
バルセロナ市役所を訪ね、ボネット副市長からお話を伺いました。
バルセロナ市は人口162万人で市議会議員は41名。市長は市議会議員の中から選出され、議長を兼務します。(ちなみに岡山市は人口70万人で市議会議員46名。ジュネーブ市は人口50万人で市議会議員100名です。)
バルセロナ市は急激な人口減少・高齢化の課題を克服するため、2000年からスマートシティの取組みを進めており、ICTを活用したエネルギー管理、公共交通運行、廃棄物収集、防犯対策等200超のプロジェクトを行っています。
昨年11月には世界最大級の「スマートシティ・コングレス(展示会)」を開催し、700自治体、800企業、2万人が来場。本年も11月19日から開催予定です。日本からも神戸市、京都市、横浜市が参加。神戸市、京都市とはオープンデータの協定を結んでいます。2020年に東京で開催されるスマートシティ・エキスポにも参加予定です。
本年6月に就任したアダ・コラウ市長は、カタルーニャ州の独立に個人的には反対だそうですが、独立派にも理解を示し、中立を保っています。
1992年のバルセロナ・オリンピック以降、観光客は急増し、民泊も激増。民泊向けのマンションが増え、市民が中心部に住めない事態にまで発展したことから、現在は、マンションを新築する場合は、「3割の部屋を低家賃で市民に提供すること」を義務付けているそうです。