【12月17日】政治改革特別委員会・本会議「討論」与党も野党も茶番

本会議:政治改革関連法案の討論

れいわ新選組の政治改革への考え、また、与野党の体制翼賛的な談合・茶番の様相を本会議の壇上から国民の皆様にお示しし致しました。

=討論より=

れいわ新選組の高井崇志です。私は、会派を代表して、野党7党提出の政策活動費廃止法案に賛成、国民民主党公明党提出の第三者機関設置法案と自民党提出の政治資金規正法改正修正案には反対の立場から討論をいたします。

れいわ新選組は一貫して今国会の最重要課題は、政治改革ではなく、経済災害から国民を救うこと、そして能登半島の人々を救うことだと言い続けてまいりました。しかし、与党も野党も補正予算では「しょぼい」経済政策しか決めず、石川県知事も求めた土砂撤去への自衛隊購入にも消極的で、政治改革法案の年内成立にこだわり続けました。

そこまで年内にこだわるなら、なぜ国会を21日で閉じるのですか。会期に反対したのは、れいわ新選組だけです。本気でやるならば、30年前、1993年の政治改革で、年をまたいで1月29日まで国会を延長したように、なぜやらないのですか。

野党も本丸と主張する企業団体献金の禁止の議論を、年を越してやらないのですか。れいわ新選組は一貫して法案の審議よりも、裏金議員の自主もしくは議員辞職と裏金問題の真相究明が先だと言い続けてまいりました。泥棒に泥棒を捕まえさせる法律を作らせてどうするのですか。

発覚から1年以上が経って、未だに裏金をいつ誰が何のために始めたのか、何に使われたのか。何一つ明らかになっていません。自民党は自分たちの所属議員や職員に聞けばいいじゃないですか。なぜそんな簡単なこともできないんですか。

野党も口先だけで証人喚問を求めるのではなく、なぜ補正予算や、この法案の採決の条件にしないのですか。そんなことだから、与党も野党も茶番だと言われるのです。いい加減本気の国会をやりましょう。

そのような中でも政策活動費廃止法案はないよりもあった方が良いと判断し、賛成しました。

この法案は当初、野党7党案と自民党案が提出され、両法案に賛同する委員数は同数となり、れいわ新選組がどちらに賛成するかで決まるという状況でした。今回、れいわ新選組が野党7党案に賛成することにより、与党は野党案を飲まざるを得なくなり、野党案が成立しました。

与野党が伯仲する中で、キャスティングボートを握るれいわ新選組はこれからも是々非々で、人々のためになる法案か否かの一点で心を込めて審査し、賛否を決めてまいります。第三者機関設置法案については、れいわ新選組は一貫して第三者機関を与党も野党も茶番の国会に設置すれば、十分な監視ができないので、より独立性が高く、権限を持つ三条委員会とすべきと主張してきました。

同じく三条委員会を主張してきた公明党が突然市長をひるがえし、国民民主党案に載ったことそしてそれに自民のみならず、立憲、維新も賛成に回ったことは、まさに与党も野党も茶番の国会を象徴しています。この法案では第三者機関の委員は国会が選ぶことになっており、泥棒に泥棒を監視させる人を選ばせる。

そんな法案に賛成できるはずがありません。唯一の救いは今回の特別委員会の議論で、れいわ新選組が提案したお金がかからない選挙の仕組み具体的には供託金の廃止減額と、議院内閣制の先輩であるイギリスに倣った少数野党に配慮した政党交付金の配布方法の見直しの二つについて、各党から前向きな意見が出されたことです。

政治と金の問題はエリートでの両方を合わせて議論することが大切です。次の国会では、必ず政治改革法案と併せて、この二つを実現することを誓いして、討論を終わります。