【12月17日】政治改革特別委員会採決、討論~泥棒が泥棒を監視する第三者委員会であっていいのか?拙速な議論に異議あり!

これだけの重要法案9本あったのが、なぜか今日質疑が終わるという本当に到底納得できないということを冒頭申し上げて20分の質疑を行いました。

以下、採決の討論内容です。

==

れいわ新選組の高井崇志です私は野党7党提出の政策活動費廃止法案に賛成国民民主党公明党提出の第三者機関設置法案と自民党提出の政治資金規正法改正修正案には反対の立場から討論をいたします。

本気でやる気があるならば、30年前、1993年の政治改革で年を超えて、1月29日まで臨時国会を延長したようになぜ本気の審議をやらないのでしょうか?

なぜ野党も本丸と主張する企業団体献金の禁止の議論を年を超えての審議を求めないのでしょうか?

れいわ新選組は一貫して法案の審議よりも、裏金議員の自主もしくは議員辞職と、裏金問題の真相究明が先だと言い続けてきましたが、各党とも口先では同意されるものの、具体的な行動は何もありませんでした。

れいわ新選組は引き続き当委員会での裏金議員並びに関係者の証人喚問を求めます。

9本もの法案が、しかも審議の前日に提出されたにもかかわらず、木金月火と平日4日間連続の審議が行われ、委員が1名の少数政党は連日、同一人物が質疑を行いながら、翌日の質問通告するという作業を強いられました。

これも年内、しかも12月21日という、およそ一般社会では年内とは言えない期日にこだわるあまりの無理強いであります。これだけ大事な法案であれば、年内にこだわらず、1993年のように国会を年を超えて延長してでも審議すべきでした。

本日の採決は到底納得できない旨は今朝の理事会でも申し上げましたが、我が党としては到底受け入れられず、誠に残念です。

政策活動費廃止法案はないよりもあった方がマシと判断し、賛成しましたが、他に法案は問題だらけなのに、審議時間もほとんどなく、自民党修正案にいたっては、昨日の17時に提出されたにもかかわらず、本日2時間50分だけの質疑で、採決となったことは誠に遺憾であり、反対いたします。

強引に進めようとする与党の姿勢は言語道断ですが、それを安々と受け入れる野党の姿勢にも苦言を呈したいと思います。救いがあるのは、今回の政治改革特別委員会の議論で、れいわ新選組が提案したお金がかからない選挙の仕組み具体的には供託金の廃止減額と議院内閣制の先輩であるイギリスを習った少数政党に配慮した政党交付金の配布方法の見直しについて各党から前向きな意見が出されたことです。

政治と金の問題は、入りと出の両方を合わせて議論することが大切です。次の国会では、必ず政治政治改革関連法案の審議と合わせて、この二つのテーマを議論することをお誓いして、討論を終わります。

=以上=

政治改革関連法案とは直接関連しませんが、

企業団体献金禁止と憲法21条について、採決段階になって政府統一見解が出されたことにも冒頭質問を致しました。

なぜこれが最初から出てこなかったのか、内閣法制局と調整したうえでの見解なのか、総務省・内閣法制局とどちらが原因で遅れたのか質問しましたが、納得できる答弁ではありませんでした。

内閣法制局は時の政権に忖度する姿勢であってはいけません。

内閣法制局の長官は昔、辞表を常に胸に入れて、総理と正しい意見を言ってきました。

強権的な安倍元総理の人事で内閣法制局からの生え抜きではなく、外務省の人を長官にしたという安保法制の時から、内閣法制局が弱ってしまったということを強く危惧をする旨を表明しました。

今後も中止をしていきたいと思います。

自民党提出の政治資金規正法改正修正案には反対