安倍総理の記者会見

昨日の安倍総理の記者会見。前日に総理に対して「記者会見を開き、自らの言葉で国民に説明すべき」と進言した者として、とても期待しながら拝見した。

会見の中身については賛否両論あると思う。
野党とすれば当然不十分と言わざるを得ない。

しかし、それ以上に私が不満なのは、総理の想いが伝わってこないことだ。

20分間の演説は、優秀な秘書官とコピーライターが書き下ろし、プロンプターを読みながらしゃべるのでよくできて当たり前。
問題はその後の質疑応答にこそ、総理の本当の想いを知ることができる。

ところが、総理は記者クラブ幹事社からのあらかじめ用意された質問2問とその他記者からの質問3問のみに答え、「まだ質問があります」との声が上がる中、16分間の質疑応答のみで記者会見を閉じてしまった。
また会食の予定でもあるのかと思えば、その後は公邸に帰るだけだったのに。

私が前日の総務委員会で総理に質問した際にも、総理の答弁は官僚が書いた紙を読むだけだった。
総理自身その中身を理解しているのかすら怪しいほどの棒読みだった。
私が再三「総理自身の言葉で」と催促しても変わらなかった。

安倍総理はこの国難に本気で取り組む気があるのか。
悪い結果しか生まない事態には自分が矢面に立たず、他人(厚労省や自治体)に責任を押し付けようとしているのではないか。
国民の非難の声を受けて、慌ててリーダーシップを演じてみても、所詮「付け焼刃」に過ぎない。

危機管理にこそリーダーの真価が問われる

西日本豪雨災害の際に痛感したことだが、今まさに、我が国のリーダーの真価が問われている。