本日、午前4時08分。参議院本会議にて、出入国管理法改正案が可決・成立してしまいました。
本日、午前4時08分。参議院本会議にて、出入国管理法改正案が可決・成立してしまいました。
今国会は会期が短く、当初から「法案を通すなら延長が必須」と誰もが思っていたのですが、まさか会期内で通してしまうとは。(おかげで、私が関わってきた「デジタルファースト法案」も廃案となりました。)
官邸が批判を覚悟で、強引に通してしまったのは、
① 法案審議で問題点が次々と明らかとなり、準備不足が露呈したため、審議をすればするほど不利だと判断した
② 片山大臣や桜田大臣などの答弁の機会が増えれば、内閣支持率が下がると判断した
③少々手荒なことをしても、今の野党ならたいした抵抗もできず、内閣支持率は下がらないと判断した
のが理由だと思いますが、問題はこうした官邸の意向を与党が受け入れてしまったこと、すなわち、国会が官邸(政府)の言いなりになってしまっていることです。
言うまでもなく、国会(立法府)は「国権の最高機関」であり、政府(行政府)の下請け機関ではありません。
しかし、ここ数年、安倍政権下における政府と国会の関係は、まさに国会が「下請け機関」に成り下がっています。
これは与党と野党の問題ではなく、立法府(国会)と行政府(政府)の問題です。与党国会議員こそもっと怒らなければなりません。
「野党がだらしないからだ」との指摘はもっともで、我々は大いに反省しなければなりませんが、しかし、与党にも猛省していただきたい。このままでは三権分立、議会制民主主義は崩壊します。
昨夜から今朝にかけての出来事は、国会としての「鼎の軽重が問われる」事態であり、「民主主義の危機」であると認識すべきです。
※写真は昨夜23時40分の代議士会です。この後、23時58分に衆議院本会議が開かれ、翌朝4時08分まで参議院本会議が開かれました。我々ができる「民主主義の危機」に対する精一杯の抵抗です。