倉敷市真備町呉妹地区に、避難所に指定されていない熊野神社に避難している方がいると聞いて、訪ねてみました。
倉敷市真備町呉妹地区に、避難所に指定されていない熊野神社に避難している方がいると聞いて、訪ねてみました。
現在は10数名だけでしたが、発災当初は176名の方が避難していたそうです。
なぜここへ避難してきたのか尋ねると、
「指定されていた避難所は水に浸かってしまった。車で移動できる高台はここしかなかった。」
とのこと。
「正式な避難所ではないので、水や食料も届かず、1km以上離れた場所に取りに行かされた。山道を超えねばならず、片道30分かかった。2週間ほどテレビもクーラーもなく悲惨な避難生活だった。未だに物資はなかなか来ない。」
と嘆いておられました。
ここには取り残された40名の方が、滋賀県のレスキュー隊に救出され、連れて来られたそうです。
若い男性の救助は後回しにされ、救助されたのは7日19時頃。実に19時間もの間、2階まで水に浸かる中で、机の上に座って、飲まず食わずで、ひたすら救助を待っていたそうです。
そんな経験をした後に、この避難所での避難生活です。こうして元気に笑って話してくださるのが信じられません。
こんな避難所を二度と作ってはいけないと、決意を新たにしました。