民進党「エネルギー環境調査会」において、「2030年代原発稼動ゼロ」の目標を前倒しすべきか否かについて、党所属全議員を対象とする議論がいよいよ始まった

民進党「エネルギー環境調査会」において、「2030年代原発稼動ゼロ」の目標を前倒しすべきか否かについて、党所属全議員を対象とする議論がいよいよ始まった。

私は、2012年に旧民主党が「2030年代原発稼動ゼロ」という方針を決めた時から「もっと前倒しすべき」との意見だったが、決まったことには従ってきた。

しかし、あれから4年が経ち、わが国のエネルギー環境は大きく変った。

固定価格買取制度が軌道に乗り、再エネは大きく進み、既に原発19基分のエネルギーを生み出している。省エネはたいして力を入れなくても技術革新により、既に2030年の目標を達成している。私が取組んできた「スマートグリッド(ITを活用した省エネ)」が本格稼動すれば、2030年を待たずに原発ゼロは十分可能だ。

だから私は「2020年代原発ゼロを目指すべき」と提案した。

確かに、日米原子力協定、核燃サイクル、青森(六ヶ所村)との約束、廃炉人材の確保等々課題はたくさんある。しかし、そうした問題を解決できないからといって、唯々諾々と原発を動かし続けていいのか?わずか40年間しか稼動しない原発によって、1万年以上もの間、地球上で処理できない核のゴミを出し続けることが許されるのか?あの福島第一原発事故と同じ、いやそれ以上の事故・災害が起こらない保証がこの地震大国日本のどこにあるのか?核爆弾などなくても、原発へミサイルが飛んで来たらこの国は終わりではないのか?

延々と議論を重ねて「小田原評定」をやっている余裕は無い。3月12日に党大会がある。この節目の日に向けて、時間が足りないならば、毎日でも、徹夜してでも議論すればいい。しかし、必ず党としての結論を出すべきだ。そして決まったことには、今度こそ全員が従う党でなければならない。