政府ヒアリングその⑫「補正予算」(財務省)

政府ヒアリングその⑫「補正予算」(財務省)

岡山県では120億円の財政調整基金のうち74億円を取り崩し、総額147億円の補正予算を編成したのに対して、国(政府)は未だに予備費3500億円のうち20億円を使う決定しかしていない点を財務省に問い質しました。

財務省主計局からは、

「総理から予備費3500億円を活用した予算編成の指示が出た。現在、各省庁で予算案を策定中で、来週中にも閣議決定する予定。」

との答えだったので、

「2年前の熊本地震の時は、発災から1ヵ月で7700億円の補正予算を成立されている。なぜ今回は補正予算を組まないのか?」

と問うても、口ごもるばかりで、明確な答えは返ってきませんでした。

おそらく、財務省としては補正予算を必要だと思っていても、「総理が国会を開きたくないから」というのが本音なのでしょう。

今回の災害は、豪雨災害としては、昭和57年7月の豪雨災害(死者439名)以来36年ぶりの大災害です。

また地震災害を含めても、東日本大震災、阪神・淡路大震災につづき平成となって3番目に多い死者の数(災害関連死を除く)が出ています。

このような時に政権批判をしたくはありませんが、カジノ法案や参議院定数増法案を優先させた国会対応といい、あまりにも今回の災害を軽視し過ぎだと言わざるを得ません。

今こそ与野党を超えて、被災地の議員として政府に対して、まずは1日も早く臨時国会を開き、補正予算の編成を求めるべきではないでしょうか。