新進気鋭の憲法学者「木村草太」教授の講演会に参加しました

新進気鋭の憲法学者「木村草太」教授の講演会に参加しました。

評判どおり木村教授の話はとてもわかりやすかったです。

例えば、「自衛隊の憲法上の位置づけ」について、こんな話をされました。

憲法9条だけ読めば確かに自衛隊は違憲に見える。しかし、それは歯医者が歯を削れば、刑法204条(「人の身体を傷害した者は、懲役又は罰金に処する」)違反に読めるが、刑法35条には「正当な業務による行為は罰しない」と規定されており、刑法全体を読めば違法にはならない。同じように憲法13条には「生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利は、(中略)国政の上で、最大の尊重を必要とする」と書かれており、この条文を根拠に自衛隊は合憲である。

私がもっとも興味を持ったのは、「辺野古基地移設は憲法違反では?」という話です。

政府は辺野古基地移設を閣議決定で行おうとしている。しかし、基地の建設は、日米地位協定により地方自治権を大きく制限する。したがって、憲法92条(「地方公共団体の組織及び運営に関する事項は、地方自治の本旨に基いて、法律でこれを定める」)に基づき法律を定めるべきであり、更に憲法95条(「地方特別法は住民投票の承認が必要」)に基づいて住民投票を行うべきである。

この問題を国会で取り上げたのは、「日本を元気にする会」代表の松田公太前参議院議員のみとのことなので、所属する内閣委員会において、菅官房長官にぜひ問うてみたいと思います。