これは「脱原発」の爆弾スクープだ!

これは「脱原発」の爆弾スクープだ!

こんな見出しで座間宮ガレイさんが、私と黒石健太郎さんのことを書いてくださった記事がちょっと話題になっているので、あの日、座間宮さんに「鳥よし」でお話した内容を書き記しておきたいと思います。

2012年の夏。当時民主党の衆議院議員であった私は、当選同期7名(山尾しおりや後藤祐一)で「2030年代原発稼動ゼロ」を閣議決定するために日夜作戦会議を開いておりました。党で難産の末に決めた「2030年代原発稼動ゼロ」は官僚達によって骨抜きにされそうになっていました。そこで我々はトップへの直談判しかないと判断し、1期生有志の懇親会にお呼びするという形で、野田総理、藤村官房長官、枝野経済産業大臣、細野環境大臣といった関係大臣を連日連夜取り囲んで、我々の思いを伝えました。

米国の介入や官僚の反論に、総理はじめ関係大臣も相当迷っておられましたが、最終的には「閣議決定する」という言質を引き出すことができました。

ところが蓋を開けてみると、「閣議決定せず」との報道。どういうことか?と問い詰めてみると、「2030年代原発稼動ゼロ」と明記された報告書(「革新的エネルギー・環境戦略」)を閣議決定したのではなく、その報告書に添えられた1枚紙が閣議決定されたのだ、と経済産業省の官僚たちがマスコミに触れ回っているとのこと。

これはおかしい!!とすぐに野田総理と枝野経済産業大臣に確認しましたが、お二人とも「あれは閣議決定だ」と言い張ります。総理と担当大臣がそうおっしゃっているのに、官僚は違うことを言う。結局この問題は玉虫色のまま時は過ぎてしまいました。

3年半が経って、先日、私が経済産業委員会で「あの報告書は閣議決定ではなかったのか?」と質問したところ、経済産業大臣の答えは「閣議決定ではない」という答えでした。

我々はこのような闘いに敗れて今があります。しかし、あきらめるわけにはいきません。「2030年代では遅い」という指摘があります。確かに遅いです。でもそれすらできていないのです。さらに昨夜、「高浜原発の20年延長認める」などというとんでもない報道が飛び込んできました。

民進党の公約にははっきりと「2030年代原発稼動ゼロ」を明記しました。この夏の参議院選挙、我々は「2030年代原発稼動ゼロ」を掲げて闘います。