昨日の強行採決の時、維新の党が退席(審議拒否)したことについて、多くの皆さまからご批判のコメントをいただきました

昨日の強行採決の時、維新の党が退席(審議拒否)したことについて、多くの皆さまからご批判のコメントをいただきました。

古くから国会の慣例では、「審議拒否(欠席、退席)」はもっとも強い「反対」の意思表示であり、「出席して反対する」よりも、尊重されてきました。

実は、マスコミもこういう見方で報道するので、先般の労働者派遣法の採決の際も、「出席して反対」した維新の党は、「与党にすり寄った」と、あたかも賛成したかのように報道され、私の事務所には「なぜ賛成したのか?」という抗議の電話が殺到しました。

審議拒否(欠席、退席)には、「審議が十分尽くされておらず、採決を行うのは時期尚早である」「賛成・反対以前の問題だ」という思いが込められています。また、出席すれば「審議は尽くした」と認めることになる、との思いもあります。だから、政府与党はあの手この手を使って、必至になって、審議に応ずる(出席する)よう呼びかけてきます。ある意味、これに乗ってしまったのが、先日の労働者派遣法の採決であり、この点が多くの国民の皆さんからも批判されました。

しかし、この理屈も、改めて今回皆さんからご批判を頂くと、我々政治家の勝手な論理であって、国民の皆さまからすれば、「なぜ国会議員に託された大事な権利を行使しないのだ(欠席=権利放棄じゃないか)」というお叱りの声はもっともだと思います。

過去の慣例がどうであれ、マスコミがどう報道しようが、他野党がどう言おうが、我々維新の党は「審議に応ずる」という立場を堂々と主張していくことが大事なのだといことを今回改めて認識しました。

一昨日の委員会の強行採決時に、怒号が飛び交う中、反対討論を行い、維新案の採決には応じた我々に対して、他野党から「中途半端な対応するな」「与党にすり寄るのか?」と野次が飛んだのですが、その時感じた違和感を、国民の皆さまはもっと感じているのだろうと思います。

今回の件は大いに反省し、次回の糧にしてまいります。

厳しいコメントを頂いた皆さま、本当にありがとうございました。