本日(4月21日)午後5時20分からの山陽放送(RSK)イブニングニュース「国会報告」に出演します

本日(4月21日)午後5時20分からの山陽放送(RSK)イブニングニュース「国会報告」に出演します。

いつもはノー原稿で臨むのですが、今回は重要な局面なので、原稿を用意しました。本番では必ずしもこの通り話せていませんが、今の私の率直な想いをまとめた原稿なので、ここに記しておきます。

ぜひ皆さん、午後5時20分から4分間、山陽放送(RSK)をご覧ください!

1 問題点

この2か月間で日替わりのように問題が発覚。どれ一つとっても極めて重要な問題であるが、これだけ出てくると麻痺してしまうのが心配。大きく分けて3つある。

① 公文書の改ざん、隠蔽、捏造の問題。昨年から続いている森友、加計学園、自衛隊の日報問題だけでなく、今年になって新たに裁量労働制のデータねつ造や文科省・経産省の教育現場介入問題も出てきた。民主主義の根幹を揺るがす大問題であり、過去に例がない。

② 財務省のセクハラ問題。この期に及んで「会話の全体を見てくれ」と言ってセクハラを否定する事務次官は言語道断(この部分だけでも一発アウト)だが、この問題が根深いのは個人の問題ではないこと。「被害者に名乗り出ろ」という調査手法が、あまりにもセクハラ意識がなさすぎる。財務省や政府全体の組織の問題。

③ シビリアンコントロールの問題。実力組織である自衛隊が大臣の言うことを聞かない。現職自衛隊の幹部が、国会議員に暴言を吐く。大げさと思われるかもしれないが、戦前の軍部はまさにそうだった。こういう状態をこのまま放置すれば大変なことになる。

どれ一つとっても深刻な問題であり、この解決なくして、何事もなかったかのように国会審議を続けるわけにはいかない。そもそも、国会で審議している内容が嘘の情報で作られたものであれば、審議しても意味がない。

この問題は、立法府が行政府にないがしろにされている話。立法府は国民を代表しており、国民が馬鹿にされているのと同じ。与党も野党も関係なく、政府を正さなければならない。

立法府(国会)は「法律をつくるのが仕事」と思われているが、それ以外にもう一つ重要な仕事がある。それは国民を代表して行政府(政府)をチェックすること。今はこれをしっかりやらなければならない。

2 原因

官僚の不祥事は過去にもあったが、ここまで重なることはなかった。「長期政権」かつ「官邸主導の1強政治」の弊害としか思えない。昔から「権力は腐敗する」という言葉があるが、あまりにも強すぎる安倍政権のおごりがひずみを生んでしまったとしか思えない。

3 解決策

まず財務大臣は辞任すべき。民間企業で言えば、副社長と専務が不祥事を起こしたと同じ。社長が責任を取らないなどあり得ない。他にも、防衛省、厚労省、文科省、経産省と多数に及んでおり、政府の最高責任者である総理の責任も問われて当然。

しかし、安倍1強の原因をつくったのは我々野党の不甲斐なさ。自民党政権に失望している国民の受け皿となるべく、野党の信頼を取り戻す努力が不可欠。批判に明け暮れることなく、対案を示す政党を目指したい。