福島第一原発を視察してきました。

国会議員13名と「原発ゼロの会」有識者の皆さまと一緒に、福島第一原発を視察してきました。

防護服に着替え、線量計を付けて、厳重な放射線検査を受けて、バスで移動しながらの視察ですが、途中、1号機・2号機から数十mのところでバスを降り、作業の様子を見ることができました。
(ちなみに、1号機付近の線量は1360mSv。私たちがバスを降りた場所は140mSvでした。)

「6年経ってまだこの惨状か」というのが正直な感想です。

建屋は爆発した当時のままで、がれきもほとんど撤去されていません。溶け落ちた使用済燃料を取り出し始めることができるのは2023年度からで、それを取り出したのちに、がれきを撤去し、原子炉施設の解体作業が始まります。廃炉にかかる費用は8兆円超。少なくとも30~40年間かかるそうです。

こんな現実があるのに、未だに原発に頼ろうとする政府の方針が理解できません。これだけのコストがかかるのならば、なぜそれを再エネ・省エネに振り向け、原発に頼らない社会をつくろうとしないのか、理解に苦しみます。

現在、福島第一原発で働く人は6000名(東電社員は数百名で、残りは協力会社社員だそうです)。2015年3月に社員食堂ができて、ようやく温かい食事を取れるようになったそうです。(ちなみにこの社員食堂で食事を頂きましたが、メニューも豊富で美味しかったです。)

廃炉作業に携わった皆さんのご苦労とノウハウは、今後、原発ゼロを実現する際の廃炉作業に必ず活かされます。世界中に原発を輸出するのではなく、「廃炉技術」を輸出すべきです。

今日の視察で、ますます一日も早く「原発ゼロ基本法」を制定し、一日も早く原発ゼロ社会を実現しなければならないと強く決意いたしました。