【欧州出張報告その10(ジュネーブ州国土整備局)】
【欧州出張報告その10(ジュネーブ州国土整備局)】
ジュネーブ州国土整備局を訪ね、スマートシティの取組みを伺いました。
州政府が保有する900の情報のうち700の情報についてはオープンデータとして市民に公開しています。
州内の60企業が州政府から「認定」され、スマートシティプロジェクトに協力している他、連邦政府の法律により、地図データを保有する企業は州政府への提出を義務付けられています。
地図検索アプリ「WAZE」(欧州ではメジャー)を使うと、自動的に位置情報が州政府へ提供され、渋滞情報が表示されます。また駐車場には監視カメラを設置し、空き情報を提供します。
空撮により、建物の熱効率の情報(個人情報に配慮し集合住宅やオフィスのみ)や、太陽光パネルの設置に適しているか否かの情報を提供しています。
データを公開する前には必ず個人情報保護の専門家のチェックを受けているそうです。
住民の意見を政策に反映させるための「ハッカソン」を定期的に実施しており、1つのテーマを1週間ぶっ続けでやるそうです。先日行われた「交通」ハッカソンでは、参加者から150の提案が出て、このうち80~90を実現したそうです。
スマートシティの取組みは、スイス国内ではチューリッヒ、欧州全体ではウィーンやアムステルダムが進んでいるそうです。