政府ヒアリング その28「物資調達支援システムの開発」(内閣府)
政府ヒアリング その28「物資調達支援システムの開発」(内閣府)
被災地へ届く支援物資のミスマッチ。欲しい時には届かず、必要なくなってから大量に届く。こんな光景が災害の度に繰り返されています。
私は、東日本大震災発災の時から、「ITを活用してリアルタイムで支援物資をマッチングするシステムを政府として用意しておくべきだ」と主張し続けてきましたが、未だ実現に至っていません。
今回の西日本豪雨災害を受けて、改めて内閣府に強く要望してきたところ、来年度予算で「物資調達・輸送調整等支援システム」の開発費3000万円を要求してくれることになりました。
このシステムが導入されると、避難所の担当者がパソコン、タブレット、スマホ等で必要な物資情報を入力すれば、リアルタイムで国・県・市町村が把握できるようになります。
私は更に踏み込んで、
「一般の方にもホームページ等で公開すれば、支援物資を送りたい人がリアルタイムでニーズを把握できるのではないか。」
と申し上げましたが、そこまで拡げると混乱をきたすとの理由で、当面は行政機関のみで共有したいとのことでした。
要求通り予算が通れば、来年度前半にシステム開発を行い、後半には実証実験や訓練で使ってみたいとのこと。
「なぜこれだけのことにここまで時間がかかるのか」と忸怩たる思いはありますが、何はともあれ一歩前進です。一日も早く実用化し、更に一般公開されるように、これからも粘り強く内閣府に要請してまいります。