政府ヒアリング その29「北海道胆振東部地震」(内閣府、国土交通省、林野庁)
政府ヒアリング その29「北海道胆振東部地震」(内閣府、国土交通省、林野庁)
北海道胆振東部地震の被災状況についてヒアリングを行いました。
9月27日現在、死者41名、重軽症689名。住宅被害は全壊180戸、半壊514戸、一部損壊4648戸。16ヵ所の避難所に636名が避難中(100名を超える避難所は厚真町総合福祉センターの121名のみ。)とのこと。
札幌市清田区の地盤沈下や道路の陥没については、現在、札幌市が原因を調査中ですが、液状化は一般的に、砂地盤の土地に地下水が浅いところを流れていると発生しやすく、現場は谷を土砂で埋めた造成地であるため、液状化の可能性が高いが、液状化だけであれほどの被害になるとは考えられず、他の原因も含めて調査中とのこと。
震源地周辺(厚真町)の山林の土砂崩れについては、発災の2日後に、森林総合研究所の専門家を派遣し現地調査を行った結果、「山が火山灰で覆われた地質であったことが原因」との結論となったとのこと。
「北海道は植林を急ぐあまり生育の早い針葉樹を植え過ぎたため、根の浅い針葉樹が崩落したのではないか?」と問い質すと、
林野庁治山課山地災害対策室長からは、
「今回は1.5m~2m付近で崩落が起っており、根の深い広葉樹も崩落しているため、その指摘は当たらない。専門家も同じ見解だ。」
との答えでした。
いろいろな所から同様の指摘を受けているようで、必死に火消ししているようにも感じました。
岡山だけでなく、他地域の被災状況も把握することによって、次の災害に備える防災・減災対策づくりに取り組んで参ります。