今回の豪雨災害では、ため池が大きな被害を受けました。
今回の豪雨災害では、ため池が大きな被害を受けました。
岡山県でも4ヵ所が決壊し、228ヵ所(18府県で907ヵ所。岡山県が最多)が土砂の流入や堤の損壊などの被害を受けました。
ため池は、全国約20万ヵ所ありますが、そのうち約6割が降雨量の少ない瀬戸内地域に集中しています(農業用水確保が目的のため)。
江戸時代以前に造られたものが7割を占め、かねてより老朽化が問題となっています。
岡山市(新庄下)と倉敷市(矢部)の境にある「江田池」も被害を受けたと聞き、見に行ってきました。
近隣住民の方からお話を伺うと、
「6日夕方から土砂崩れが始まり、7日0時頃に堤が崩れました。警察に通報すると、避難するよう呼びかけられましたが、深夜ということもあり誰も避難しなかったと思います。決壊していれば、造山古墳(全国4位)まで被害を受けたと思う。危機一髪でした。」
とのこと。
一歩間違えば大災害となった可能性があり、改めてため池の早期改修と避難体制の見直しが必要だと痛感しました。
ため池の改修は全国的に(特に西日本で)問題となっており、さっそく農林水産省に要請したいと思います。
「江田池」の管理は岡山市ですが、住所は倉敷市。避難場所は岡山市(高松公民館)と入り組んでおり、市境における行政の連携も課題となりそうです。