「原発のコスト」について、立命館大学の大島堅一教授からヒアリングを行いました
副会長を務める「民進党エネルギー環境調査会」において、「原発のコスト」について、立命館大学の大島堅一教授からヒアリングを行いました。
過去の実績値(1970~2010年度)では、原発コストは火力や水力に比べて明らかに高いのですが、経済産業省は将来の原発コストは安くなると試算しています。
しかし大島教授は、経済産業省の試算方法には3つの問題点があると指摘します。
① 今後の原発稼働率を福島第一原発事故発生前と同じ70%というありえない数字を使っている
② 世界一厳しい規制基準と思い込んでいる「新規制基準」により、原発事故の発生確率は半分に減ると試算している
③ 旧式の原発の建設単価を使っている(英国の最新の原発建設単価は134万円/kwだが、37万円/kwで見積もっている)
そもそも原発コストが安いのであれば、福島第一原発事故の事故処理費を電気料金に転嫁するなどという発想は出てこないはずです。
原発ゼロを実現するためには、根拠が明確な原発コストを試算し、「原発コストは高い」ということを客観的に証明する必要があります。一日も早くこの作業をやり遂げます。