7月豪雨災害による最新の被害状況をお聞きしました。

昨日、岡山県内に大雨警報が出ていたため、岡山県庁危機管理課に被災状況を確認に来ましたが、「岡山市、津山市、高梁市、吉備中央町に避難所が開設されたものの、被害はなかった」とのことで、一安心しました。

その後、農林水産部を訪ね、佐藤次長から、7月豪雨災害による最新の被害状況をお聞きしました。

被害額は210億円におよび、平成10年台風(250億円)以来の被害額とのこと。

農作物の被害は21億円で、この内訳は水稲17億円、果樹2.4億円、野菜1.4億円となっています。水稲17億円のうち13億円が倉敷市真備町のトラクター等の農機具の水没によるものだそうです。

被害の大半を占めるのは農地・農業用施設(151億円)で、農地3856ヵ所、農道775ヵ所、林道241ヵ所、水路1329ヵ所、ため池230ヵ所、排水ポンプ71ヵ所等が損壊しています。

問題はこうした復旧工事が、道路や河川の工事と重なるため、建設会社の奪い合いとなり、施工業者が確保できないとのこと。

農地・農業用施設は来春までに完成しないと、来年の農作物に影響が出ます。今年の被害は農業共済(保険)で補填可能ですが、来年は対象とならないため、来春までに工事が完了するか否かは農家にとって死活問題です。

施工業者をもう少し広域で融通する仕組みが作れないものかどうか、政府と協議したいと思います。