稀代の政治家山本太郎との出会い
山本太郎代表との出会いは2019年の夏、消費税を廃止した国マレーシアへの視察でした。それまでのイメージは、多くの国民や国会議員が抱いているのと同じように、「突拍子もない行動を取る変わった政治家」というものでした。
しかし、3日間行動を共にして、極めて真摯な姿勢で学び続け、25年以上続くデフレにより全く成長していない日本経済を憂い、「積極財政」や「消費税廃止」の必要性を熱く語る姿に、一瞬で「この人を総理にしたい」と思うようになりました。
その後も当時所属していた立憲民主党内で、「積極財政」や「消費税減税」に賛同する仲間たちと、山本代表を講師に迎えて勉強会を開くなど交流を深めてきました。
そんな折、2020年4月、私は大きな過ちを犯してしまい、立憲民主党を除籍処分となりました。失意のどん底にある時、真っ先に声をかけてくれたのは山本太郎代表でした。
「やり直しができない人生なんてない。どんな失敗をしてもやり直しできる日本を一緒に創りましょう」
その言葉を聞いた時、「人生でこれほど泣いたことはない」というほど泣きました。
その時から「れいわ新選組に入りたい」という想いはありましたが、自分が加わることでれいわ新選組に迷惑をかけてしまうのではないかと考え、言い出すことができませんでした。
その後、いったん国民民主党会派に所属しましたが、最終的に「れいわ新選組」を選びました。
25年以上デフレが続き、経済が全く成長せず、格差だけが拡がってしまった今の日本に必要なのは、「積極財政」と「消費税廃止」です。積極財政の本家本元はれいわ新選組山本太郎であり、山本太郎代表の壮大なビジョンを実現するために一緒に闘う決意をいたしました。
私は様々な事情により、いろいろな党を経験してきましたが、17年前に政治を志した時から一貫して変わらないのは、日本を「政権交代可能な国」にしたいという思いです。官僚として自民党政権をそばで見てきて、「長すぎる権力は必ず腐敗する」という現実を目の当たりにしてきました。
今の野党のままで政権を託したいと思う人がどれだけいるでしょうか。野党が再び「政権の選択肢」となるためには、山本太郎代表の強烈なリーダーシップが必要です。私がかつて所属していた立憲民主党の中にも「隠れ太郎ファン」が多くいます。
私は必ずや「山本太郎総理大臣」を誕生させます!
やり直しができない人生なんてない
2020年4月、失意のどん底にいる時に、山本太郎代表からかけてもらった言葉は生涯忘れられません。
「やり直しができない人生なんてない。どんな失敗をしてもやり直しできる日本を一緒に創りましょう」
続けて山本代表は、
「でも、やり直すためには自分の過ちを心から反省し生まれ変わらなければいけません。そのために『DV加害者プログラム』を受けてみませんか?」
全てを失った私のことなどを気にかけてくださることに、涙が止まりませんでした。
一方で「DVを行ったわけではないのに…」という気持ちもどこかにありました。しかし、これほど私のことを考えてくださる山本代表のアドバイスにすがる思いで、プログラムを受けることにしました。
山本代表に紹介されたのは、DV被害者支援を行う一般社団法人「エープラス」が実施している「DV加害者プログラム」でした。毎週土曜日の夜2時間(19時~21時)最低1年間通い続けるのが条件でした。毎回4~5名のDV加害経験のある男性が集まり、吉祥(よしざき)代表をコーディネータとして話し合いを行います。
プログラムでは、参加者一人一人が1週間の出来事を報告し合い、お互いがアドバイスをしたり感想を述べ合います。参加者は苗字のみを明かして、職業などは明かさない約束です。
私以外の参加者は数年間、長い方は10年以上通い続けており、話をしているととても過去にDVを行ったとは思えない男性ばかりでした。
1年間毎週通い続けるうちに、「自分はDVとは無縁だ」と思っていたことが間違いだと気づかされました。
DVには、「身体的暴力」だけではなく、「精神的暴力」や「経済的暴力」もあり、私の中で最も欠けていたのは「パートナーを思いやる気持ち」と「コミュニケーション」であることがわかりました。
勉強を重ねていくうちに、日本の男性のほとんどが、実は「DV的発想」を心のどこかに持っているのではないか、と思うようになりました。
その原因は、子どもの頃から見てきた、教えられてきた「男尊女卑的発想」にあると思います。
私の経験で言えば、正月やお盆に親戚一同が集まると、食事の準備や片づけは全て女性だけが行い、男性はただ飲んだり食べたりしているだけでした。日本ではそれが当たり前だと、子どものころから刷り込まれていたように思います。
多くの日本男性の心の中に潜む「男尊女卑的発想」を根本から変えない限り、ジェンダー平等は実現しないと思い至りました。
既に2年以上通っていますが、まだまだ学びは道半ばです。でもこのプログラムを続けていけば、DV問題だけでなく、ジェンダー問題全般に対する理解が深まり、政策に活かせる気がしています。
吉祥さんはよく言います。
「ジェンダー問題は女性議員だけがやるからうまくいかない。男性議員が積極的に関わって欲しい」
全く同感です。1人でも多くの男性、特に男性政治家にこのプログラムを受けてほしいと願います。そして政治家は、ここで学んだ経験をジェンダー平等実現のための政策へ活かし、法律改正につなげていくことが重要です。
2023年の「ジェンダーギャップ指数」は、日本は世界146ヶ国中125位で、先進国では最低です。日本男性の中に潜む「DV的発想」「男尊女卑的発想」をまずは自覚することが重要です。その上で、その発想をどうやって変えていくのかを考えるべきです。
これからも山本太郎代表から与えて頂いた「DV加害者プログラム」に通い続け、ジェンダー問題は、私のライフワークの一つにしたいと思います。