韓国出張 その④ ソウル市長

韓国出張 その④ ソウル市長

ソウル市の朴元淳(パク・ウォンスン)市長にお会いしました。

朴市長は市民活動家出身で現在3期目。次の大統領の有力候補と言われている方です。

そんな大物市長ですが、実に気さくな方で、我々3名のプロフィールに丁寧に目を通し、一人一人に声をかけてくださいました。

更に、自ら「デジタル市長室」の説明を20分ほどしてくださり、我々の質問にも丁寧にお答えくださいました。

「デジタル市長室」は、市長室に設置された大きなダッシュボードに、交通状況から災害情報、大気汚染状況、物価、市の予算執行状況までリアルタイムに表示されるシステムで、今年中に市のHPで全ての市民が閲覧できるように準備中とのこと。

市の予算に「市民提案枠」を設け、今年度は65億円分の予算の提案を市民から公募しています。2012年からの5年間で、市民から14400件の提案があり、310億円の予算が付いているそうです。

また、5年前から毎年3日間「政策博覧会」を開催。市役所を全面開放し、市長はじめ市幹部と市民が直接対話できる日を設けているそうです。

朴市長は、朴槿恵(パク・クネ)元大統領を弾劾へと追い込んだキャンドル革命の際にデモを行う市民の安全確保に尽力します。警察がデモ隊に放水した際には、水の供給を止めて市民の安全を守ります。

キャンドル革命の成功により、与党議員60名が造反し、大統領の弾劾は成立。その後の文在寅(ムン・ジェンイン)政権の誕生に大きく貢献します。

とにかく圧倒的な存在感のある市長でした。ぜひ次の大統領になって欲しいと思います。