両備グループの岡電・両備バスの31路線廃止の件

両備グループの岡電・両備バスの31路線廃止の件で、国土交通省自動車局のバス産業活性化対策室長から話を聞きました。

本件は、黒字の西大寺路線に「めぐりん」が低料金で参入することになったため、赤字の路線を廃止せざるを得なくなったものです。

そもそも、黒字路線のみに低料金の参入を許せば、赤字路線を維持できなくなることは自明のことで、まさか国土交通省が認可するとは思いませんでした。

なぜ認可したのか?

何度聞いても、「道路運送法の認可基準に照らし問題ない」との答えです。

確かに道路運送法の認可基準には、地域公共交通を網維するための配慮規定はありません。しかし、だからといって、法律を杓子定規に適用すれば、このような事態を招くことは火を見るより明らかです。

法律が悪いならば、法律を変えるしかありません。

今の道路運送法のままでは、今後、岡山だけでなく、全国各地で同様の事例が起こるのではないでしょうか。その時、過疎地の自治体はどうするのでしょうか?赤字路線を維持するために市民の税金を使うのでしょうか?せっかく民間企業が、地域公共交通を担う使命感に燃えて、赤字覚悟で路線を維持しているのに、今回の国土交通省の対応は、そういう民間企業の血のにじむ努力を踏みにじるものです。

さっそく国会で取り上げたいと思います。