爆発したアルミ工場の現場と、その爆発と小田川決壊による洪水で二重の被害を受けた総社市下原地区を訪ねました。
続いて爆発したアルミ工場の現場と、その爆発と小田川決壊による洪水で二重の被害を受けた総社市下原地区を訪ねました。
下原地区では町内会役員の皆さんが総出で迎えてくださり、発災当時の状況を詳しく教えてくれました。
7月6日23時30分のアルミ工場の爆発時には、町内会役員の皆さんはコミュニティハウスに集まっており、地域住民には外出しないように呼び掛けていたそうです。このため屋根瓦が飛び散り、窓ガラスも粉々に砕け散り、100kgもあるドラム缶が爆風で飛んでくるような事故だったにも関わらず、奇跡的に犠牲者が出なかったそうです。
各班長さんが、担当する数十名の住民すべての安否確認に責任を持って取り組んでおり、日ごろから夜間の防災訓練も行っていたそうで、倉敷市真備町にすぐ隣接するこの地区から死者が出なかったことに誇りを持っておられました。
改めて、地域の防災組織と避難訓練の大切さを思い知らされました。
視察に同行して頂いた「避難所・避難生活学会」代表理事の榛沢和彦新潟大教授からは、
「こんなひどい被害を受けた地区があるとは知らなかった。なぜマスコミは報道しないのだろう。」
と不思議がっていました。
今回の災害では、倉敷市真備町の報道ばかりが先行し、同じように被災した地域が報道されないケースが多々あり、マスコミ報道のあり方にも一石を投じなければなりません。