国会エネルギー調査会(準備会)

超党派「原発ゼロの会」が主催する「国会エネルギー調査会(準備会)」に出席しました。

本日は「再エネ拡大を阻む空容量ゼロ問題~送電線に空容量は本当にないのか~」をテーマに、この分野の第一人者である京都大学の安田陽教授からお話を伺いました。

我が国では、再エネを電力会社につなぐ際に発生するコストは、再エネ事業者が負担する制度ですが、欧米では、電力会社が負担する制度となっています。また、最近電力会社が「空容量がない」といって接続を拒否する事例が多発していますが、欧米では「電力会社は再エネを優先して接続しなければならない」という制度(優先接続制度)があります。そもそも「空容量」も電力会社の試算によるものであり、実際はかなり容量に余裕があることも指摘されています。

その上で、安田教授は言います。「電力会社のせいばかりにしてはいけない。制度の問題だ。」と。

その通りです。再エネを普及させるための制度をつくることが大事です。ところが、政府で再エネを進める立場の経済産業省が、再エネを本気でやる気が感じられない。その理由は、彼らは原発を動かしたいからです。再エネが十分普及すれば原発は要らなくなる、こうした状況をつくりたくないのが本音なのです。経済産業省の再エネに対する取り組みは「ブレーキとアクセルを両方踏んでいるようなもの」です。(この点は国会で何度も指摘しています。)

制度(政省令・規則)をつくるのは政府(経済産業省)ですが、その上位にある法律をつくるのは国会です。我々国会議員がしっかりしなければなりません。強い決意を持って、再エネ普及・拡大を図る制度をつくってまいります。