政府ヒアリング その30「補正予算(全体)」

西日本豪雨災害の発災から3ヵ月以上経って、ようやく補正予算案が編成されました。

その額は5034億円。予備費1674億円と合わせても6708億円です。2年前の熊本地震の際は発災1ヵ月後に7700億円の補正予算を計上しています。経済産業省の試算では、今回の豪雨災害の被害額は熊本地震の3倍です。余りにも金額が少なすぎます。

各省の予算案を見ると、ほとんどが被災自治体への補助金ですが、被災自治体は既に補正予算を組んでいます。つまり国からの補助金が出る保証のないままに予算を組んでいるわけで、大きなリスクを負っています。

私が補正予算を急ぐように言い続けていたのはまさにこの点で、国の補正予算(補助金)が確定しなければ、自治体は思い切った予算が組めません。

財務省は、「補正予算が成立すれば、あとから補填します」と簡単に言いますが、被災自治体は、厳しい財政状況の中これまでコツコツ貯めてきた基金を取り崩して捻出しています。

改めて、国の呑気な姿勢と自治体の本気度の差が浮き彫りになりました。