「再生可能エネルギーの世界の動向と日本の課題」

副会長を務める民進党「エネルギー環境調査会」に出席し、京都大学の安田陽教授から、「再生可能エネルギーの世界の動向と日本の課題」についてお話を伺いました。

〇我が国の再生可能エネルギーの導入率(水力発電を除く)は4.1%で世界22位。1位のデンマークの50%をはじめ欧州は20%近くを達成しており、近年太陽光発電が急速に増えているものの、世界的にはまだまだ遅れている。

〇日本は圧倒的に太陽光発電に偏っており、風力発電の比率が極めて低い。

〇再生可能エネルギーはコストも高いが、便益(ベネフィット)が大きい。日本では「費用便益分析」が行われていない。

〇日本は原因者負担の原則により、再エネの変動対策・系統増強は再エネ事業者が負担しているが、欧州は受益者負担の原則により、送電会社の責務となっている。

〇日本の電力会社の連系線は20%程度しか使われておらず、まだまだ活用の余地がある。

再生可能エネエルギーの世界の動向と日本の課題
京都大学安田陽教授